ファーティゲーションとは?
点滴灌水(ドリップ・イリゲーション)で流れる水に液体肥料を混入させて施肥を行うことをドリップ・ファーティゲーションと言います。
ファーティゲーションとは、肥料の英語ファーティライザーと灌水のイリゲーションを掛け合わせた言葉です。ここでは、ドリップを省略してファーティゲーションと呼びます。
液体肥料で水耕で野菜を栽培する方法もありますが、一般の農場で広く行われている土耕で点滴潅水と液体肥料で作物を栽培する方法を特に「養液土耕栽培」と読んでいます。
ファーティゲーションの特長
ファーティゲーションは、肥料を水に混入して、植物の根域を狙って与えることができることが特徴です。これによって
- 養液土耕栽培は、潅水・施肥の養水分管理の数値化・マニュアル化が容易で、作業を省力化できる。(100時間以上の作業が、5-6時間になる。下表)
- 潅水・施肥を均一に出来る。
- 作物が必要とする最小限の水と肥料を与えるので、省資源で環境保全が可能。
- 肥料が溶けずに残る、あるいは余分な塩類の蓄積が少ない。
- 作物の生育ステージ(播種・定植期、生育期、完熟期・収穫機)に合わせた潅水施肥が可能となります。